七夕(しちせき)に天漢(あまのがは)を仰ぎ観て、おのもおのも所思(おもひ)を陳(の)べて作る歌三首より

 

年(とし)にありて 一夜(ひとよ)妹(いも)に逢ふ彦星(ひこぼし)も

我(わ)れにまさりて 思ふらめやも

 

                   万葉集巻十五 三六五七

 

意訳)

1年に一夜だけ愛しい人に逢う彦星でも、私以上にせつない想いをしているだなんてとうてい思えないわ。

 

万葉集に織姫さまと彦星さまが歌われているのを知ったのは、歌を初めてからです。

七夕は今でこそたなばたと表現されていますが、古来においてはしちせき。ここから季節は秋となったそう。

この前に歌われている句は、秋萩と織姫さまを歌っています。

昨日近くの道路脇に50センチ程の育った萩を早くも見つけました。

 

この歌いびとは、どんな恋をしていたのでしょうか。恋にせつなさを感じながらも止められない愛情。

相手を思う深い愛。

 

携帯電話もインターネットもない時代だからこそ詠めた歌のような気がしています。

 

 

 

とこおとめは食を通じて(株)八葉水産さんを応援しています。