今日は立春

石激 垂見之上乃 左和良妣乃 毛要出春尓 成来鴨 
(いわ)ばしる 垂水(たるみ)の上のさ蕨(わらび)の 萌え出づる春になりにけるかも

                 万葉集 巻八 一四一八  志貴皇子

歌を詠むだけで、その情景が目の前にさっと浮かんでくる。
まさに春を詠んだ代表的な歌です。

この歌に出てくる「わらび」ですが、古代はわらびもぜんまいもわらびと呼ばれていたそうです。
この歌で歌われているのは後者のぜんまい。
くるくるっと巻いているぜんまいが、日を追うごとに開いていく様子に春の訪れを感じていたのでしょう。
「の」「の」「の」と続く音は、春への律動感が肌で感じられますね。

今日は立春。
昨日でかけた森の中では、小雪が舞い散る中にも、木々の枝先には新芽が春へ向けての準備を始めていました。
こうした季節を感じながら常に生きていきたいと思っております。

今朝は、ガラス越しに入ってくる月明かりも美しかったです。

 

                                                                       2010年2月4日 wrote

 

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