月に思いを寄せる

隠口の 泊瀬の山に照る月は みちかけしけり人の常無き 

                       万葉集巻七 一二七〇


風香意訳:隠口(こもりく)の 泊瀬(はつせ)の山に照る月はとても美しいのですが、満ちたり欠けたりしてその表情は日々違っています。俗世もまた常無きものです。

万葉集を読んでいたらこんな切ない句と出会いました。美しい言葉の奥に隠れたもの悲しさ。人間の心の移ろいやすさ。
季節についての注釈はありませんが、きっと今の季節詠われた句ではないでしょうか。

 

                                                               2009年11月30日 wrote

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